【プロ】長期サポート

❶受講期間・頻度

2020年９月～11月に、月３～５回、個人で訪問講座を受けました。
2021年１月の新連載から、新しいスタッフが集まったこともあり、原稿サポートもお願いしました。

❷講座前の状態

講座前は、クリスタをほぼ触ったことがなく、デジタルに関する知識も全くありませんでした。

❸講座後の状態

半年ほどデジタルで原稿をした現在、わからない所の質問はたまにしますが、自分の作業はおおよそ理解でき、連載をフルリモートでこなせています。
講座を受けて、デジタルに対する苦手意識は薄くなりました。
私のペースに合わせて頂けた事と、どんな状況でも急かさず丁寧に対応して頂けたのが大きいと思います。

❹良かったこと・改善して欲しいこと

自分自身、何がどう分かっていないかも分からず、聞きたいことを上手く説明できずにいても、常に辛抱強く聞いてくださるのが本当にありがたかったです。
こちらの『困らせてるんじゃないかな…』という気配も多分察してくださっているので、始終「大丈夫ですよ」って言っていただけてありがたかったです。

❺フリートーク

長年アナログで仕事をしていて「いつかはデジタルに移行しないとだめかなー」と思いつつ、気が重すぎて見ないフリをしていましたが、今の世の中（2020年８月）の状況を考えると、あの時動いて良かったなと心底思ってます。

❶受講期間・頻度

2020年４月から、チーフなど中心となるスタッフと共に訪問講座を３回受けました。
その後は原稿サポートをお願いし、現在に至ります。

❷講座前と講座後の状態

クリスタは持ってはいたもののほとんど触ったことのない素人だったのですが、おかげさまでデジタルへの切替による連載の穴を最小限で乗り切ることができました。

❸良かったこと・改善点・フリートーク

連載作家としての時間の無さを考慮したご対応に本当に感謝しています。
訪問指導は連載作家にとって非常にありがたかったのですが、それだけでなくリモートでのサポートも頼りになりました。

また、単にクリスタの操作方法だけではなく、デジタル機器や作画ソフトの選定、今まで蓄積してきたアナログ資産のデジタル化の方法、デジタル化で変わる作画上の演出方法、アシスタントの在宅リモート化の相談に至るまで、デジタル化にまつわるありとあらゆる事について懇切丁寧にご指導いただき、ご相談に乗っていただきました。

少女漫画の特性も良く理解しておられ、うちの特殊な事情などもよく汲んでくださった的確なアドバイスがとても助かりました。
うち専用のマニュアルを作成して頂き、状況の変化に応じてアップデートしてくださっているので、今後も安心です。

❶受講期間・頻度

2019年
年に２〜３回の受講とリモートでのアドバイス
2020年
年に２〜３回の受講とリモートでのアドバイス
2021年
デジタル移行をするにあたり半年で３〜４回の受講、デジタル移行開始後は原稿サポート中に適宜受講。

この流れで３年目の現在、アシスタントさんを入れての原稿期間中にデジタル作画指導を受け、原稿をクラウドに上げて納品するところまで辿り着けました。

私の場合は２人の子どもを育てながらの受講だったので１年目と２年目はなかなかデジタル作画の勉強をする時間が取れず、３年目にしてようやく本格的に始めたといった感じです。
しかし本格的に始めてからは約半年で概ねデジタルで作画・納品まで出来るようになりました。

❷受講前の状態

どんな機材やソフトが必要なのかもわからない状態でした。仕事は完全アナログです。
解像度ってなに？
ピクセルってなに？
レイヤーってなに？
そんな感じでとにかく何も知らない超初心者からのスタートでした。

❸受講後の状態

今は下描きは紙の原稿用紙に描き、スキャンしてiPad Proでペン入れと仕上げをしています。（のちに下絵からデジタル化）
複数のアシスタントさんも通いから完全在宅に変わり、複数人でのマンガ制作の過程が掴めてきたところです。
iPadにも少しずつ慣れてきて、わからないことだらけで感じていた大きなストレスが軽減されてきました。

❹良かったこと

• 分からないことはググるより先生にお聞きした方が早く解決できる。
• 私の仕事場に合せた作画マニュアルや、アシスタントさん用の勤務マニュアル等を作っていただける。
• 仕事全般の相談ができる。
• 〆切前の忙しい時にアシスタントさんがくるために掃除をしなくてよくなった(笑)
• デジタル移行前は複数人での対面作業だったため全員がマスクをしての作業となり、耳が痛くなったり息苦しさがあったりで辛かった作業が、全員が在宅となって解決した。
• アシスタントさんを日本全国から探せるようになった。
• デジタル作画の理解が少しずつ進んだことで、このまま学び続ければ将来は仕事の幅を広げられるだろうという展望が持てた。

❺改善して欲しいこと

デジタル移行期にはいつもより費用がかさむとのことなので、原稿サポートを受ける前に、予算などの費用に関する相談を事前に先生としておけば良かったなぁと思うので、見積もりを出してもらえると安心なのかなと思います。

＊デジタル移行準備…〇〇〇〇〇円
＊デジタル初回アシスタント代…〇〇〇〇〇〇円
＊マニュアル制作費等…〇〇〇〇円
＊必要機材…〇〇〇〇〇〇円
＊備品代…〇〇〇〇円
総額　デジタル初回に〇〇〇〇〇〇円必要

といったように、終わった後に金額に驚くより、いくら位かかりそうか先生と相談して予め概算で出しておくと、支払いをする側としては資金計画が立てやすく安心して原稿に取り掛かれると思います。

❻フリートーク

コロナ禍ということもあり、自身とスタッフの健康と安全を最優先にした結果、ロクな準備もしないでデジタル移行することになり、先生にも随分とご負担をおかけしてしまい反省すること多しです。
無茶な依頼にも快く応じてくださった先生には感謝でいっぱいです。

お陰様で、色々大変ではありましたが、先生の寛大なお人柄と親切丁寧なご指導に助けられて何とか１番大変な時期を乗り越えられたように思います。
まだまだこれから覚えなければならないことが沢山あるのでどうか今後とも宜しくお願い申し上げます。

追記
先生はお片付けがとても得意で、私の仕事場は見違えるように整理整頓され機能的になり、私は厚かましくもキッチンなど我が家のプライベートなスペースも一緒に片付けてほしいと頼んでしまいました…(笑)
お片付けが苦手な方にも全力でオススメしたい頼もしい先生です(笑)

時間短縮・経費削減・加齢と才能の限界の、更に向こうへPLUS ULTRA！

それらを叶えると噂に聞くデジタル作画なるものを我もしてみんとてパソコンと液タブを買い求め、クリスタをインストール！
「自己流で原稿仕上げ納品してみたよ！ えらいでしょ！」
しかし、結果は印刷所からの大目玉。

「誰だよ、簡単だって言ったの、全然わかんない…この先どうしたらいいんだ…相談する友達もいないし」とお嘆きの、私と同じような迷える羊さんにとても役立つ情報をお伝えしましょう。

ここに一人のデジタル講師ありけり。お名前は南乃フリュさんといいます。

簡単に言うと「クリスタ作画を教えてくれる先生」なのですが、細かく言うと「クリスタを使いデジタル作画をする上で必要な知識を授けてくれて、尚且つ、作業環境の改善に尽力をしてくれる、とても頼もしい稀有な存在」であります。

15年前にWindows98を触ったのを最後にパソコンとは無縁で暮らし、いきなりのWindows10導入。
半年自力で頑張るも迷走。その後、フリュさんの指導のおかげで、アナログ取り込みを経てフルデジタル作画へ。
その間、半年です。私は隔月連載なので、フリュさんの関わった作品数は三本。それでもここまで行けました。

クリスタを教えてくれる教室はいくつかありましたが、概略だけ皆と同じに習っても得ることは少ないのでは？ と私は二の足を踏んでいました。

その点、フリュさんのレッスンは、リモートと自宅まで出張もOK。
フリュさんをネットで見つけ、先行して講義を受けたアシさん曰く、親切丁寧な個人レッスンをしてくれるとのこと。
善は急げ！ とお願いしました。

事前にまず問診。

操作上わからないことは何か？
この先の目標は？ など。

そして実際に会って詳しく確認し、学ぶべきことと、そのために必要な時間を割り出し、個人個人に合ったカリキュラムを立ててくれるのです。

例えば受講する側が全くのデジタル素人であった場合、まず揃えるべき機器を予算に応じて見繕ってくれます。
素人ならば、機器の設定や接続などは当然できませんよね？ これもお願いすればやってもらえます。

フリュさんがモットーとするのは「作業効率アップ」。
いくら便利な機器を導入しても、部屋が散らかる、設置場所が悪い等では性能を活かしきれません。時間も無駄になります。

漫画を描くのにかまけて掃除が行き届かない、またはそもそも整理整頓が苦手。

そういう場合には、本人に代わって最適な作業スペースのレイアウトを考えてくれます。
ひとりでは掃除や整理整頓ができないなら、断捨離を手伝ってくれます。
会ったばかりの人に掃除を頼むのはかなり恥ずかしいことですが、人生は短いので余計なプライドはとっとと捨て、このチャンスを掴むべきです。

この作業場で地震が起きたら機器も破損、命の危機さえあると判断された私は、現時点で引き出し１つとカラーボックス５つと本棚１つを捨てました。
あと３つ捨てるように厳命されています。

と言っても私を思ってのことですし、教え方はバレエ教室（年配マダムクラス）の先生くらい、 とーっても優しくニコニコと「大丈夫ですよ～覚えるまで何度で～も聞いてください～」なので安心して下さい。

機器設置とその周辺環境が整ったらレッスンです。

ある程度クリスタを使っている場合は、デジタルで原稿作業をしつつ、レッスンを組み込むことも可能。
レッスンは録画し保存、あとでそれを見ながらおさらいと作業ができます。
それでもわからなくなったら、スカイプでリモート指導もお願いできます。

作家の作業を確認しつつ、レイヤーやツール操作が簡便になる『原稿テンプレート』『ワークスペース』も個々に合わせて作成。
フリュさんが試行錯誤の末に編み出した技なので詳しく説明はできませんが、これがかなりの優れもの。
迷う時間が大幅削減。オーダーすれば何度もカスタマイズしてくれます。
これは初心者でなくとも、もう一息楽になりたい方ならお勧めしたいです。

さて、作業にはアシスタントさんも必要ですね。

現段階の漫画業界で新しいデジタルアシスタントを探すのは人材不足ゆえにとても難しいのですが、慣れたアシスタントさんがデジタル化に移行してくれるのなら、共に進むことができます。

コロナ禍にあって、リモートワークは最適。地方在住ならなおのこと。

そのためにはDropboxやSkype等、アシスタントさんと通信しデータのやりとりをする手段が必要となります。
それらも組み込み、スムーズに進行できるようになるまでフリュさん自身が通信に参加し、指導してくれます。

デジタル作業の場合、アシスタントさんへの成果の評価や報酬はどうすれば良いのか？

今後、まったく未知のアシスタントさんへ作業を依頼する可能性もあります。
ここはかなりの悩みどころですが、適正な算定表も一緒に考えてくれます。
まさにマニュアル作りの鬼神です。

そうして納品の確認作業までつきっきりでみてくれる、フリュさんとはどういう方なのか？

ご本人はイラストレーター・漫画家としてのキャリアも持ち、独学でパソコンの扱いからクリスタの操作習得までこなしたと言います。
チーフアシスタントとしても数々の現場で活躍、現在も多くの作家さんのデジタルワークをサポート。
作家・アシスタント両者の立場が理解できるので、双方にとって益のある解決法を提案してくれます。

指導料（掃除も含む）は、内容によって違いますが、５分刻みの時間給で明朗会計。
他と比較したわけではありませんが、これだけのことをしてもらったわりには破格値だなと思っております。
ご本人も破格だとおっしゃいます。

そうまでするのは、「過渡期にあるこの業界を支えたい」という使命感です。
そんな奴いるう？ いねえよなあ！ です。出会えたら相当な幸運です。

幸運な私は、今では印刷所からも怒られず、大き目な地震が来ても何も落ちてこない安全な仕事場で快適に作業をしています。

このレビューがデジタル作画に向かうどなたかの目に留まり、活路が開かれますように。

クリスタでできることが増えるとあれもこれもとやりたいことが出てきました。
フリュさん、今後ともよろしくお願いいたします！

❶講座前と後の状態と受講頻度

液タブもクリスタも全くの初心者でした。
パソコンもメールと買い物しか使ったことがなく、全く知識のない状態だったので、クリスタの使い方だけでなく、パソコンの知識も一緒に教えてくださる方を探していました。

まさにオーダーメイドの講座で、自分の原稿を見て頂きながら、パソコン選びからレイヤーのなにたるか、作業手順を教えて頂き、月１～２度の講習で、７ヵ月でモノクロとカラーの納品まで一人ですることが出来ました！

❷良かったこと・改善点・フリートーク

印象深かったのが線画スキャンの際、私よりもアナログ線により近づくようにこだわり抜いて設定して下さったことです。
二度の液タブの不具合時にまで対応してくださった事…お世話になった事は数えきれません。

受講も動画を撮らせて頂けるので、一人で迷走した時は見直せるのがとても良いです。
講座のために地方に住んでいる私のところまで、毎回新幹線で来て頂き、本当に助かりました。

そして密かに、休憩時間のおやつと雑談がとても癒しの時間でもあります。
次はカラーをブラッシュアップ出来たらと考えているので…引き続きよろしくお願いします！

❶受講期間・頻度

講義をアシスタントさんも交えて3日くらい。
締め切り中の現場での原稿サポートを2話分、計2か月のサポート期間。

❷講座前の状態

前作までモノクロ原稿はアナログだった。
PhotoshopとIllustratorは以前から使っていたがクリスタは初心者だった。

今回の新連載はweb連載ということもあり、モノクロ原稿はクリスタでのオールデジタルを目指す。

事前に機材は全て揃えたが、1話目は液タブにまだ慣れていないため下絵、ペン入れまではアナログで描くことに。
しかしアナログ線画スキャン→線調整→ホワイト修正→ゴミ取りの過程だけでも4過程あるため時間がかかる。

非効率的なため3話目から再びオールデジタルを試みる。
下絵をiPad版のクリスタ、ペン入れを液タブでトライ。
とりあえず自力でなんとか完成出来たものの、レイヤーがめちゃくちゃなため、後から見直すと誰がどれを修正したのか分からない。
1ページに対するファイルも直すたびに別名で増える。

アシスタントさんからフリュ先生を紹介していただき、効率化とファイル共有をレクチャーして頂く。

❸講座後の状態・良かったこと

進行マネージャー、作画スタッフとのチーム作業を実践 → 誰が何をしているのかを見える化させる

ペン線画の筆圧調整で、Wacom液タブとiPadをアナログペン入れと変わらない設定にしてもらう

クリスタのインターフェースをより手の動きが最小限になるようにカスタマイズ、アイコンの色分け
タブメイト設定で感覚的にコマンドのショートカット

ペン入れが画期的に早くなる。
作業が早くなった分、ペン入れ後のトーン作業もアシスタントさんと一緒に自分も参入出来る日程が作れようになる。

締め切り1.5ヶ月ペースの連載を1ヶ月ペースに短縮出来るようになった。
劇的な効率化に成功する。

❺フリートーク

マスキング機能を使えるようになったので、一度描いた背景を他のシーンでも使えるようになった

3D素材を使えるようになり、背景小物の大幅な作画時短に成功する

チーフが3Dモデリングも出来るようになった