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【見積依頼編】ココナラでサイトのロゴが完成するまで

2022年3月1日

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こんにちは。初心者さんのデジタル化をサポートする南乃フリュです。

どうしてもTwitterにサイトの画像が出ず、四苦八苦しています。
アフィンガーでOGP(Open Graph Protocol)設定はしてあり、LINEでは表示されるのに、Twitterだけが不発。
Twitter公式チェックツールでキャッシュを削除しても、画像サイズを小さくしてもダメ。
どうしたらよいのやらです。

…なんて状態だったのですが、昨日再ツィートしてみたら画像が表示されました!
ぎりぎりで公開予定の3月1日に間に合いホッとしています。
正式公開の19時に向けて、サイトの抜けを直していくぞい!

今回の記事は「サイトロゴ完成までの経緯(見積依頼編)」をまとめます。

「見ず知らずの他人とチャットだけでスムーズな取引をする方法」をプロの視点で解説するので、よかったら参考にしてみてください◎

完成したロゴ

完成したロゴの画像

最初に、完成したロゴと、デザイナーさんから添えられていたコメントをご紹介。

「自分の新しい世界(箱)を開けるー。」をコンセプトにした、シンプル・ポップなロゴデザイン案です。

立方体の箱を開けると、星が中から飛び出してくる様子を表現しています。

デジタル化という新しい箱を開けることで、そこからたくさんの夢や希望が広がるように、という想いを込めました。

デザインは丸投げしたのですが、とてもしっくりくるものを頂きました。

このロゴのおかげで、サイトのコンセプトが「夜明けと星(希望・可能性)」で固まりました

サイトはまだ生まれたての赤ちゃんですが、カスタムの方向性が見えたのはとても大きかったです。

サイトロゴ作成の目的

新しい名義に変える際、サイトロゴと自画像を同じにしようと思い、作成を決めました。

以前の名義で使っていた自画像は、自分の根とマッチしていてお気に入りでした。
ですが新しい名義とまだ関連付けたくない気持ちが強く、アイコンを作り直したいと思っていたのです。

しかし、なかなか自画像イメージが固まらず。

この仕事において光があたるべきなのは、実践をするクライアントです。

オリンピックでもコーチやサポートチームなど様々な人が関わりますが、主役はプレイヤーである選手ですよね。

サポーターとしての私にキャラクター性は必要なく、仕事の目的や目標をモチーフにするのが相応しい気がしたので、自画像とサイトロゴを合わせることにしたのです。

1:依頼先を決める

どこに依頼するか?

最初は身内のデザイナーに頼むつもりでしたが、コロナ禍で超~~~~~多忙。

こりゃ無理だってことで、フリーランスにお願いすることにしました。

探したのは「得意を売り買いココナラ♪」のCMでお馴染みのココナラです◎


ココナラが登場したころ、相場の値崩れが起き「業界を殺す」と話題になったので、マイナスイメージのある方がいるかもしれません。

2017年9月に『“技術のメルカリ”みたいなサイト『ココナラ』が下請けの地獄と化している…!?「才能のフリー素材化」「内容に価格が全く見合っていない」』というTogetterまとめができるほどバズったこともあります。

まとめのコメントに様々なものがあったように、当時の私も「うーん」と思った一人です。

ですが今回使ってみて、現在の状況は「こんなのありえない!」「これが普及したら業界が死ぬ!」というものではないと思いました。

黎明期は素人のお小遣い稼ぎや売れないクリエイターが多くて、技術に自信がないため、安さを売りに仕事をもらっている雰囲気がありました。

今は登録者数が増え、技術を安売りしなくても仕事を得る自信があるプロも多くなり、「安かろう悪かろう」の空気は減ったと感じました。

そういった上位ランカー(人気の人)が相場~相場より少し安いくらいの価格なので、相場を知らないセミプロさんや素人さんも、価格のイメージがつけやすくなったのだと思います。


コロナ禍でリモートワーク(在宅勤務)が普及し、より多くの方が利用されているように思います。

技術者の活躍の場が増えたのは良いことですね◎

誰に依頼するか?

ロゴデザインはたくさんのクリエイターがいましたが、私は ✎ S design ✐ さんにお願いしました。

彼女に決めた理由は以下の3つです。

実績があった

プロフィールには「2021年からココナラを始めた」とありました。

販売実績259、評価★4.9、フォロワー138人、出品者ランクは最高のプラチナ

私が彼女を見つけたのは2022年2月です。
仮に2021年1月1日からココナラを始めたとすると、約14ヵ月でここまで行くのは凄いと思いました。

どのくらいのペースでお仕事をされているか、これらの数字から予想ができます。

◆1ヵ月の成果平均
259件÷14ヵ月=18.5件
◆一週間の成果平均
18.5件÷4週間=4.625件

出品しているサービスは15件で、週にだいたい4~5本の仕事をされているとわかります。
もし登録が1月より後なら、これ以上のペースです。

ココナラの中には、とてもスキルが高いけどかなりの時間をかける方や、途中で連絡が取れなくなる方もいます

✎ S design ✐ さんはレビューの追加頻度も安定して高く、アクティブ(活動的)で信頼できる方だと思いました。

デザインで大事にしていることが素敵だった

“分かりやすい”、”覚えてもらいやすい”ことはもちろん、”会社や団体、商品、思いの想像がふくらむ”デザインを制作することを心掛けています。

ココナラ>✎ S design ✐

こちらは✎ S design ✐ さんの自己紹介の一部です。

特に「思いの想像がふくらむ」の部分が素敵だなと思いました。

主役となるクライアントが可能性の広がりをイメージしてくれたらいいなと思い、私の欲しい物を形にしてくれそうな予感を持てました。

営業メッセージを貰った

✎ S design ✐ さんのような、女性的なデザインをされる出品者は他にもいました。

「いいな~」と思ったサムネの出品にしおり感覚でお気に入り登録をしていたところ、✎ S design ✐ さんただ一人からメッセージを頂きました

この度は当サービスを目に留めていただき、そして”お気に入り”にも追加していただき誠にありがとうございます!
ご質問・ご相談がございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
どうぞよろしくお願い致します。

ココナラ>✎ S design ✐

私はこのメッセージで依頼を決めました

正直なところ、✎ S design ✐ さんと同じような実績があり、似たようなサービスを出品している方は多かったですが、この営業メッセージから「フリーランスとしてのやる気・本気度」を感じたので、ぜひ頼みたいと思ったのです。

99.9%外れる弾でも、打たねば当たる可能性は0%です。

フリーランスは「自分から動く」「やれることは何でもする」のが大事だとあらゆるところで言われていますが、実践できる人は少ないです。

このやる気を応援したいと思い、こちらの出品を購入することに決めました。

2:見積依頼

✎ S design ✐ さんは見積依頼の際、以下の内容を教えてほしいとプロフィールに書いてありました。

  • お名前(ロゴ表記名)
  • 業種・事業詳細(HPや店舗がございましたらURLやお写真をご共有ください)
  • ターゲット(男女、年齢など)
  • コンセプト・想い・理念
  • ロゴカラー、イメージ
  • 好きなデザイン(優しい・スタイリッシュ等)、ブランドロゴなど(その他、参考サイトや手描きラフなどもございましたら教えてください)
  • サンプルページの中でお気に入りのものがありましたら教えてください。
  • その他、ご要望ございましたらお伝えください。(希望モチーフなど)

実際に私が送った見積依頼はこちらです。
少々長いので分割して折り畳み表示にします。

3:見積依頼のポイント

私はフリーランスでイラストレーターをしていたので、作り手が欲しい情報はだいたい見当がつきます。

✎ S design ✐ さんは見積りに8項目を教えてほしいと書いていましたが、「どんな依頼文にすればいいかわからない」という方は、特に以下の5点を重視すると良いと思います。

  • ロゴの使用場所・目的
  • 具体的なターゲット
  • ターゲットに持ってほしい気持ち・印象
  • 自分はどんな気持ちで取り組んでいるか
  • 一番優先したい要素は何か

ここからはわかりやすいように、ロゴ以外の例も出しながら説明します。

ロゴの目的

「同人誌のタイトルに使う」「サイトのアイコンにする」など、目的によってデザインの方向性が変わります

使われる場所の表示サイズでふさわしい描画量が変わったりするので、「何のためのロゴか」はとても大事です。

たとえば、ファビコンのように小さな表示サイズで使うロゴを作りたいとします。

ファビコンの説明

その場合、以下のような精密な画像はふさわしくありません。

この写真をファビコンサイズに縮小したら、細部がつぶれてしまって、何が描いてあるか全くわかりませんよね。

「Webページを一目でわかるよう区別する」というファビコンの役割を果たせないのです。

描画量以外にも、目的に応じて様々な要素の方向性を決められます。

よって、「ロゴの使用場所や目的」は伝えたほうが良いのです。

私の依頼文では、以下の部分が該当します。

フリーランスで漫画家さんにペイントソフトを教える仕事をしています。
その窓口となるサイトのロゴをお願いしたいです。

ターゲットの具体化

メインターゲットが明確だと、デザインをよりピンポイントに寄せられます

たとえば、ヴィーガンという肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜などの動物由来の食べ物を一切口にしない方々向けに、レストランを始めるとします。

彼らは「地球環境を守る」「食用の動物がかわいそう」などの強い信念のもと、厳格な食生活を貫いています。

そんな方々向けのレストランの看板に、漫画肉のロゴを使ったらどうでしょうか?

ツカッテさんからお借りしました

時にはデモを行うほど真剣な彼らに対し、ケンカを売っているのと同じです。こちらもモチーフ題材がふさわしくありません

「ターゲットは誰なのか」をデザイナーに伝えると、的外れじゃないデザインをしてくれます

年齢・性別・傾向などの具体的な情報も、できる範囲でいいので入れると良いです。

私の依頼文では、以下の部分が該当します。

男女・年齢はバラバラです。下は中学生、上は還暦すぎまでいらっしゃいます。
一番多いクライアント層は、発達障害で長時間机に座っていられない方や、地方で通える教室がない方、右クリックと左クリックの区別がつかないパソコン初心者さんなど、既存のサービスでは成果の出せない方です。

ターゲットに持ってほしい気持ち・印象

「どんな印象にしたいか」もデザインの重要なヒントになります。

まず、以下の2つの画像を見てください。

失恋A説明
失恋A
失恋B説明
失恋B

失恋AとBは、ハートと服の色だけが違います。(色の錯視によって髪の色も違って見えますが同じです)

違うのは色だけなのに、Aは「怒って別れた」、Bは「冷めて別れた」という印象を持った人が多いと思います。

もう一つ例を出してみます。
「女の子キャラクターイラスト講座」の見本の絵を描いてもらうとしましょう。

パターンA説明
イラストA
イラストB説明
イラストB
イラストC説明
イラストC

イラストA~Cは、「笑顔の女の子」というモチーフは同じですが、受ける印象が全く違いますよね。

Aのイラストが見本なら、お客さんは「会社や学校でも使えるイラストが描けるようになる」とイメージすると思います。

Bのイラストなら「ディズニーや海外っぽいイラストが描けるようになる」と思うでしょうし、Cなら「アニメやゲームっぽい絵が描けるようになる」と思うでしょう。

このように、表現デザインでは配色やタッチなどのテクニックで印象をかなり誘導できます。

「どんな気持ち・印象にしたいか」のヒントがあると、デザイナーはテクニックを最大限発揮できるのです。

「クール」「癒される」「情熱的」「知的」「高級感」「庶民的」「ポップ」などざっくりしたイメージでよいので、デザイナーさんに伝えてあげるといいでしょう。

もちろん、JRのように文字だけでシンプルに」「スターバックスのようにキャラクターを入れる」など、具体的な見本を伝えるとより良いです。

私の依頼文では、以下が該当します。

優しく頼みやすく、親しみやすい雰囲気ならデザインは何でもよいです。

自分はどんな気持ちで取り組んでいるか

デザイナーのやる気を引き出すため、自分の気持ちや想いも伝えると良いでしょう。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットや、『謎解きはディナーのあとで』などの小説表紙でおなじみの大人気イラストレーター・中村佑介さんは、『みんなのイラスト教室』89pでこのように述べています。

多くの人が共通して感動するもの、それは''個性''ではなく''熱意''だということを忘れてはいけません。
小学生の時、クラスメイトが自由帳に細かくビッシリと描いた迷路、みんな好きでしたよね。米粒に描く絵、みんな好きですよね。それは自分ではできそうにないことへの驚きと、そこにかかった労力への感動。
その上で人は、「それでそれで? 何を伝えたかったの? フムフム……」とようやく話を聞いてくれます。

『みんなのイラスト教室』中村佑介

これはイラストに限らず、あらゆるものに共通する人間の心理です。

たとえば「カンブリア宮殿」などに登場する改革を成し遂げた経営者も、「熱意」や「誠意」で徐々に人がついてきたという方が多いです。

デザイナーも人間ですから、「依頼者のために細部までこだわる」「生活のために最低限の作業をしょうがなくやる」など、いろいろな関わり方があります。

「投げやりでいい加減な仕事」と「丁寧で親身な仕事」なら、後者がいいと思いますよね。笑

「依頼主である自分のキャラや活動方針」を知ってもらうことで、デザイナーはより親身になってくれやすいです。

ロゴの作成でも、「こんな感じが好きそうだ」とイメージを見つけやすくなります

しかし、「見ず知らずの他人に、自分語りをするなんてウザくないかな」「人を動かすほどの熱意なんて自分にはないよ…」と不安な方もいると思います。

その場合、「まだやれる自信はありませんが、こんな気持ちでやっていきたいと思います」という正直な気持ちで十分です。

「依頼者さんの不安が吹き飛ぶようなロゴにしてやんぜ!」と燃えるデザイナーもいますし、「控えめな依頼者さんの良さが伝わる表現にしよう」と寄り添ってくれるデザイナーもいます。腕の見せ所です。

大事なのは、拙くてもいいので「あなたに私の気持ちを伝えたい」という態度を形で示し、わずかでもいいからデザイナーの気持ちを動かすことなのです。

私の依頼文では、以下が該当します。

https://minamino-frgu.site/
バグが解決できず、まだ検索に許可を出していないのですが、アドレスを直接入力すると見れます。
プロフィール依頼概要に関わる部分は出来上がっているので、よかったらご覧ください

介護のように丁寧に辛抱強く、その人のペースに寄り添って、できるまでサポートします。

一番優先したい要素は何か

「二兎を追う者は一兎をも得ず」「船頭(せんどう)多くして船山に登る」ということわざがあります。

「あれもこれも欲張ると中途半端で終わるよ」という意味です。

「野菜が好き。きのこも好き。お餅もすき。お肉もフルーツもガムもマシュマロも好き。だから全部を盛り込んで、おいしい鍋にしてください!」

この要望の難易度がとてつもなく高いのは、誰でも想像できると思います。
罰ゲームレベルの闇鍋にしかなりませんよね。笑

食べ物は身近にあるから素人さんでも予想がつけやすいですが、デザインや創作は予想が出来ず、闇鍋のような要望を出す方もいらっしゃいます。

通話ができるなら話し合いで優先順位やコンセプトを明確にできますが、ココナラはチャットのやり取りになるので、闇鍋からスタートしないほうがスムーズです。

一番重要な要素は、ロゴの図案なのか、文字なのか、色なのか、メッセージなのか。優先順位を明確にしましょう

私の依頼文では、以下が該当します。

「フリュ」という名前を憶えて頂きたいので、サイト名が一番印象に残り、見やすいデザインだと嬉しいです。

誠意ある丸投げをしよう

「晩御飯は何がいい?」「何でもいいよ、お任せ!」

こちらは家庭内不和になりやすい代表的なやり取りです。

同じように、「何のヒントもない野放しの依頼」はクリエイターを困らせてしまいます。

デザイナーはデザインをする人です。見えないあなたの考えを読み取るエスパーではありません

100点満点の依頼文は出さなくても良いですが、自分が欲しいものを相手に伝える過程を飛ばさないことが重要です。

  • ロゴの使用場所・目的
  • 具体的なターゲット
  • ターゲットに持ってほしい気持ち・印象
  • 自分はどんな気持ちで取り組んでいるか
  • 一番優先したい要素は何か

1~5の要素を意識すると、60点~70点の依頼文が作りやすくなります。

メモに思いついたことを箇条書きしながら、「これは1番かな」「これは5番くらいかな」と番号をふって、伝えたいことを整理するといいでしょう。

頭で考えただけだと、プロでも思考の整理が難しいです。ぜひ書き出してみてください◎

「自分もデザイナーも同じ人間である」ことを忘れずに、依頼文を工夫して、お互いに納得いくお仕事をして頂きましょう◎

おわりに

「サイトのロゴデザイン」でひとつの記事にしようと思いましたが、長くなったので分割します。

出来事の記録だけじゃなく、解説を入れるとやっぱ長くなりますね。
続きは早いうちに出せるといいな…!

ここまで読んで頂きありがとうございました!
来てくれた皆さんが素敵な時間を送れますように(˶ᵔ ᵔ˶)

  • この記事を書いた人

南乃フリュ

漫画イラストのデジタル化とクリスタ習得をサポートする人。
日本全国どこでも訪問。
PC・iPad・スマホ・リモート対応・原稿サポート・スタッフ育成・作業エリアの整理整頓などしています。

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